今後、EVはテスラモーターズの伸びていく市場となりますが、テスラの株価が高すぎて購入しにくいので、代わりに中核技術のバッテリやモータの米国株を探していました。
そこで探して投資の価値がありそうだったのが、QS(QuantumScape)です。
この銘柄について調査した事や2020/12/9のCEOによる「Solid -State Battery Showcase」のYoutubeを視聴してご紹介します。
なお、バッテリ関係の基礎知識としては、まず以下をご覧ください。
https://netbase.xyz/ipo/1775/
QSが開発するバッテリ
全固体電池であり、リチウムメタルのAnode(陽極)が必要。QSのバッテリは、1)Anodeがない製造、2)セラミックのセパレータ、3)リチウムメタルのAnodeが特徴。
以下の特徴・目標がある。
- 長距離走行 300mile以上
- 低コスト 3万ドル以下。
- 急速充電 15分以内
- 低温でも大丈夫なのでヒータいらない。
- 寿命 12年以上で15000mile以上
- 安全性 非可燃性のため。よってリチウムイオン電池のような事故もない。
以下、参照のYoubueです。
QSの関係者
QSのCEO: Jagdeep Singh
マネジメントチームは、スタンフォード大学教授等
投資家は、TESLA JB Straubel(元テスラのCTO)、Volkswagen、ビルゲーツなど。
QSの強み
製品の強みとしては、
- バッテリ内の電流が安定し、リチウムイオン電池のような電池内ショートがない。
- 温度の対応レンジが広く、簡単にできる。
- リチウム層の欠点を解消。セラミックのセパレータを利用。リチウムプレートの性能も良い。
- Cycle Lifeも800回十分で80%低下(20%劣化)まで。(24万マイル 38万km)に相当。
会社の強みとしては、
- Volkswagenの資金を含む参画で財務支援と協業が強み。実際QSのバッテリをテストしている。
- 情報があまり出ないとの事もあったが、Youtubeのライブでトップ自らの説明と技術陣の説明は好印象。Zoomなので表情も良く見える。質問時間も十分とっていて良い。
- 従業員は、200人以上で世界クラスの次世代開発チーム
- 特許を200有する。
- ノーベル賞受賞者 Stanley Whittinghamもライブ会議に参画し、今までは開発成功しなかった例などを紹介。
- 製造とサプライチェーンは確立済み(会社説明)
- 単一の技術を開発する会社はあるがQSは同時にすべてうまく開発している事。
なお、関連情報として、
- 2010年設立で開発を続けてきました。
- 次のステップとしては、1)セパレータの改善, 2)マルチレイヤーのCell, 3)バッテリ製造能力大規模拡大
- 開発、検証を実施し、2024年から生産開始予定。以下の図参考。
- 経営の狙いの数値(成長率、Gross Margni)も狙いとしては良い。以下の図参照。
- TSLAの元CTOのJB Straubelも「Game changer、聞いた事がない内容」と言及。
QS社によるYoutubeは、以下です。
まとめ
米国のEV用バッテリメーカのQS(QuantumScape)のバッテリの特徴、関係者、強みを当事者Zoom会議のライブ視聴等をもにと紹介しました。期待したい会社です!