米国株のオプションを短期投資でメインに毎月のキャッシュ収入を目的に運用しています。
この記事では、めったに起きない株式市場の大暴落に対するリスクヘッジとしてPut オプションの利用方法について解説した以下の記事のその2として現在仕切りなおすPutオプション購入について、説明します。
https://netbase.xyz/ipo/1675/
暴落をどこまで想定するか
多少の暴落なら、今の低金利環境化で米株は切り替えしていくと思います。
その事自身についてはあまり対策はいらないと考えてます。
よって、それ以上自分にダメージが来る暴落としてはやはりコロナの発生時の2020年3月の大暴落が起こった時の対応を検討しました。
この時の株価は概ね、SPYで
290 -> 190まで暴落しています。
暴落率は約▲35%
です。
この最大35%まで下がるというのを基準とします。
どのPutオプションを買うか?
前回の記事では、米株指数に連動するETFとして、DIA, SPY,QQQを紹介しました。
この35%までのVery Far OTMになると、DIAは流動性がない(つまり取引量が少ない)事を確認したため、取引不成立の可能性があり除外してます。
直観的には、SPYの方が購入する方が多く流動性もいい気がしますが、QQQとSPYで比較してみて、一番良い商品と価格帯で購入を検討します。
QQQのPut Option購入検討
QQQの12/18時点の価格は、310$です。35%下は、約200$。200$以下にはならない想定で、これより上の額のPut Optionの購入を考えます。(200$以下にならないので、200$ のPut Optionを購入してもリターンはなしとの考えです。)
そこで、費用に対する利益の倍率を異なる価格帯で調べてみました。以下の表が結果です。
満期は一か月で2021/1/22です。毎週見直しは忙しいし、3ヵ月にすると楽ですが、価格変動があるため、毎月見直したいと考え、毎月Rollingすることにしました。
例えば、235$のPut Optionの価格は0.33$。そして株価が200$になったら、収益倍率は
(235-200)/0.33 = 106倍です。
Put 行使価格 | 倍率 | 備考 |
220 | x 95 | |
225 | x 104 | |
230 | x 107 | |
235 | x 106 | 235$は、310$の75%の価格 Optionの価格は0.33$ |
240 | x 100 | |
250 | x 54 |
この表によると、225-235が100倍以上で良さそうです。In the Moneyになりやすいのは価格が高い方なので、235 Putですね。流動性が高いのも確認します。例えば、自分が10lot買うのなら、その値以上の取引量であるか、と確認してます。
ただ、この倍率106倍は正直低いですね。コロナの前に購入したPut Optionが190倍になった事を考えると、暴落用にPut Optionを買う人が増えたため価格が上がったためと考えます。
SPYのPut Option購入検討
次に同様にSPYの場合を検討します。出発点としては、75%ダウン価格です。
それは、現時点のSPYの価格が369$のため、
369 x 0.75 = 276.75$です。その付近を以下同様にまとめた表です。
Put 行使価格 | 倍率 | 備考 |
265 | x 117 | |
270 | x 128 | |
275 | x 132 | QQQより倍率高い。 |
280 | x 135 | |
285 | x 138 | |
290 | x 136 | |
295 | x 132 | |
300 | x 129 | 81%ダウンの行使価格。プレミアは0.48$ |
305 | x 121 |
流動性も十分あるので、300$行使価格のPutを買うこととしました。
なお、念のため、3ヵ月満期のPut 300は、2.56$で、0.48*3より現状割高でしたので、購入しません。月によっては3ヵ月物が格安の場合もあります。
ただ、毎月とか決めておかないとRolling忘れた事もありました。グーグルカレンダにRolling日を月一で入れる事にしました。
投入資金
0.48$のオプションの購入資金は、100倍にするので48$。
もし、10万円分購入したら、最大Returnは
10 x 129 = 1290万円。
1年の支払い合計は、10x12 = 120万円。
ちょっと高いですね、保険としてのReturnに対して。
株指数以外にもPut買いするので、まぁ、5万円分で、10 lot購入かな、と思ってます。
ただ、毎月のOption取引収入がもし下がったら、lot数は下げるでしょう。
まとめ
Put Optionで株指数暴落に対して対応する方法をReturnの倍率を元に検討しました。今回は、SPYを選択しました。
どのOptionやETFがいいかは、毎月変わりますので、その都度検討する必要があります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。なお、投資判断は自己責任でお願いいたします。
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