オプション取引手法の詳細を述べる前に、「米国株オプション取引はなぜ米国株取引より儲かるか?」についてまず説明いたします。
また、「株が上昇した時、そして利確した時」だけが利益ではなく、米国株オプション取引では、毎月、配当や不動産収入のような定期的なキャッシュが手に入る事も利点ですので説明いたします。
株式投資の勝率と方法は?
今までの株式投資における、あなたの勝率を大体考えてみてください。
雑誌や、ネット上の評判などを考えて、これは「イケそう!」と思って買った株、その後どの程度高くなり、利益確定していますか?
私の場合は、正直6割程度で、せいぜい良くても7割位だと思います。この割合でも継続的に実施していれば、確率と累積効果もあるため、資産を増え続けてます。但し、一銘柄に大量の資金を入れて、損をすると、復帰に時間がかかります。
ざくっといえば、あなたは上がるか下がるかにほぼ半々かけていることになります。
そして、通常の方法は、高くなりそうな株が、あまり高すぎない時に買う、という方法ではないでしょうか? 信用取引で、売り(Shortするといいます)から入ることもありますが、追証とか想定外の管理に神経使うため、私はほとんど売りはしてきませんでした。
あまり売りをすることはないのではないでしょうか?
よって、値段が上下するとしても、主に上に上がる時のみ機会を狙うことになります。このことはオプション取引でもほぼ同様ですが、但し、株価がほぼレンジか、上昇の場合、つまり継続的に1ヵ月以上下落するというようなことがない限り、株よりオプション取引は損しにくくなっています。
オプション取引の場合に確実に値段が下がる特性がある
株の場合は、上がるか下がるかわからない特性を説明しました。ただ、もちろん上がることをうまく当て続けている人も事実です。私にはできませんが。これは相場環境にもよります。例えば、リーマンショックのあとの米株の相場は右肩上がりで、誰でも? 投資すれば資産を増やすことができたはずです。
この相場環境が良い時だけに通用する手法は、とても脆弱です。一撃で資産を多く損なうこともあります。よってその時儲けている人の手法だけ真似していってうまくいっていても、それがずっとうまくいく保証はありません。
そのような不確定さの中で、オプションだけが有する確実な値段の変化があります。
それは、株価が変化しなければ、オプション価格は必ず下がる、というものです。
下がるという事がわかれば、高い時に売って、安くなった時に、買い戻せばいいのです。あれば、最終的に価値はゼロになり権利がなくなるので、その時まで保持してもいいです。
下の図を見てください。オプション価格が、時間の経過とともに安くなっています。特に最後の30日から急激に、加速度的に落ちています。
この特性を最大限生かすのがオプション取引で継続的に利益を上げるために必要です!
一週間が満期のオプションなら、最後により急激に落ちます。よって、この一週間満期のオプションを使うと一番、利回り良く稼ぐ事ができます。
オプションには、CallとPutがあり、そして買いと、売りがあります。解説は沢山あるので、以下のサイトなど参考にしてください。
https://www.matsui.co.jp/service/fop/options/about/02_merit.html
ただ、Call オプションを買い、株価が上がっていくと、そのオプション価格も上がっていきます。株価が下がるとそのオプション価格も下がります。どっちに転んでも株よりも下がる傾向がある事を利用します。
Ref: Resen capital site:
あなたはオプションの買い手?売り手? それが確定利益を決定する。
オプションで少ない費用で買いができると思って「買い」取引すると損をすることが多いです。カプランの図書にもどこかは忘れましたが、記述がありました。
実際私が日経オプションの取引を買いで行った記録を見ると、17戦で5勝しかしてません。その時々に相場の見込みを予測した上でです。
そしてオプションの買い手になったら、株価が動かなくなっても時間的価値が落ちて、値段がどんどんと安くなるのです。
よって、基本は、オプションの売り手になる事が重要です。
ただ、方法を間違えると、損失無限大になるので、そうらならない方法を選ぶ必要があります。つまり想定外の動きになった時にヘッジできる、現金や株式を保有することです。
これらについては、個別の手法「米国株オプション取引手法」の箇所で説明していきます。
米国株オプション取引の毎月の定期的収入
米国株オプション取引を実施し、売り手になると、定期的な収入が得られます。
Call売り、Put売りとも両方キャッシュが手に入る事になります。私の場合は、基本は、1週間満期のオプションなら毎週、利回りが良いもので2~3週間のオプションを選ぶ場合もありますが、それでも一か月以内です。
不動産収入や毎月分配型ファンドでも、通常一か月毎の収入だと思います。
一か月毎に、得られた利益で、必要な分だけを引き出しています。もともはREITを持っていたのでその感覚です。
この「毎月定期的な収入がある」というのはかなりの精神安定になります。また、私の場合も毎月の定期的な収入が生活費の数倍得られることが数年続き、資産額も目標を越えたので、セミリタイアできるようになりました。
株の取引きの場合は、いい時もあるし悪い時もあり、また毎月定期収入がある、ということもないと思います。
よって、米国株オプション取引の毎月の定期的収入はとっても魅力的です。
まとめ
米国株オプション取引は、かならず値段が下がるオプションの特性を利用して、また、買い(Call)と売り(Put)で2倍の機会を使い、そこで両方売りをしかけることになるので、株式投資より安定して利益を確保できます。
その前提として、株式が一か月以上もずっとさがり続けない、また、適切な資金管理と、日々の相場のモニタが必要となってきます。
また、急激に上がり過ぎる銘柄の場合は、オプションより株の方が利益が出るという事もあります。ただ、これらを差し引いても現物株取引に比べてオプションは儲かるというのが私の実感です。
さらに、毎月の定期的な収入になる、これが株式取引ではできにくいので、かなりの魅力です。
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