米国株の市場暴落に備えてPUT OPTIONを買うための保険を掛ける方法をまとめました。
今回の記事ではその保険料も払いたくないので、その資金をPUT売で稼ぐ方法を例とともに説明します。CASH SECURED PUT(CSP)とも呼ばれてます。
この方法は、株を安く買う方法としても使えます。
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PUT 売りでキャッシュを手に入れる方法
PUT Optionを買ったら、その分費用をOptionのプレミア(その時のOptionの価格)を支払う必要がありますが、逆にOptionを売ったら、そのプレミアを貰う事ができます。
よって、米株の指数、例えばダウに連動するDISのPut Optionを買うお金を、他の株のPut Optionを売ることによって手に入れることができます。
条件としては以下です。
1)その株が自分が欲しい株である事。
2)その株価がレンジ相場か、上昇相場、あるいはゆっくりとした下げ程度である事。
そのOptionを売る事によって、プレミアを貰う事が出来て、価格が下がって権利行使価格以下になったら、その株が1lotの場合で、100株手に入ります。
それでは、例として、ROKUのPut Optionを売った場合を考えましょう。
保険料は、一か月で20$でしたね。(0.2 x 100)
ROKUの株価は、今、274.90$ですので、その5%下の261.155$に近い、260$のPut optionを選択します。
なぜ5%下かというと、その程度の下の値を選択する事が例として多く上がっているためです。なお、個別の株で私がシミュレーションしているとおり、この値は何が良いかは株にもよりますし、相場感にもよります。3%,1%なども有りです。
ここでオプションテーブル(オプションチェーンとも呼びます)を見ると、2020/12/31満期の赤線のPutの箇所で値段が11.57$ついてます。
つまりこのOptionを売ると、11.57x100=1157$手に入ります。
よって、さきほどの20$の1157/20=約59倍の資金が手に入ります。
但し、12/31にROKUの株価が260$以下に落ちたら、このPut Optionの買い手が権利(株を売る権利)を行使してくるので、あなたは、反対売買として、その株を260$で100株買う必要があります。
もし、株価が250$に落ちていても、260$で買う必要があります。
ただ、あなたがもともと株を今の株価274.9$でなく、260$でやすく買えたと思えば、悪い取引ではないでしょう。その株が暴落するのでなく、上昇すると思って買ったのなら。
ここでのネックは、260x100 = 26000$のキャッシュが口座に必要だと思います。つまりその現金(Cash)を確保しておかないといけません。
よって、現金確保Put売り(Cash Secured Put)、略してCSPと良く呼ばれます。
26000$もない、ということであれば、少し安めのものにすれば良いです。
FCXの株価は、23.56$とROKUより低いです。よって必要資金は、23.56x100=2356$です。約25万円なのでハードル下がると思います。
ここで、5%下を見ると、現在の株価23.56に対して、22.50 Putで0.85$です。
これでも0.2$の保険料の4倍は出ます!
なお、株価がOptionの価格まで下がらなったら、そのプレミア料はもらっておしまいです。株は買う事はありません。
このPut売りの方法によって、保険代を稼ぐ事ができます。指数のPutを買う前に、この取引を行い資金を調達します。
PUT売りで株価が安く手に入れる
PUT売りを保険料を稼ぐために使用しないとしても、上記の説明にあるように、株を安く帰ることになります。
ROKUの例でいえば、もしも株価が260$まで落ちたら、かかった費用はいくらでしょうか?
260-11.57=248.43$です。
その時点の時価は274.9でしたので、それを248.43$で割安に買えることになります。
そして、260$まで下がらない時には、株は買えませんが、11.57$x100=1157$は頂きです。
私は米国株をそのまま買う事はないです。買う場合は、PUT売りを仕掛けます。
かなりお得な買い方だと思われませんか?
まとめ
PUT オプションの売りを米株市場暴落の保険料支払いに使用する方法を説明しました。
また、同様な考え方で、米株を購入する場合、Put オプションを利用したお得な買い方を紹介しました。
米株オプションの魅力を知って頂ければ幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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