米国株オプション戦術基本

米国株オプションは流動性に優れており、種々の戦術が取れます。日経オプションよりも種類や流動性に優れているので利益を上げられるチャンスも投入資金も少なくて済むので取組み安いです。

オプションを利用して収益を上げていく方法は各種ありますが、私が主に使用しているものを以下に示します。

その具体的な方法については、カテゴリ「米国株オプション取引手法」で個別に紹介します。

 

(1) 基本的なキャッシュを稼ぐ方法

対象株式のトレンドが、ニュートラルか上昇相場の場合は、以下の二つが利用できます。

a) Cash Secured Put(CSP)・・・Put Optionの売り

b)カバードコール・・・・Call Optionの売り

米国株オプションの期限は、短いものでは、1週間のものから、長い物では、数年の物まであります。

それでは、どれを選ぶか?

私は、得られたプレミアムを年利に換算し、そして利回りが一番良い期間のものを選ぶようにしています。プレミアムというのは、オプションの買い手が払うお金ですが、ここでは売っていますので、あなたは受け取る事ができます。

そのお金を、一番年利の高い条件で売るのが好ましいですが、通常1週間物です。状況によってはたまたま2週間物や3週間物の方が年利が良いことがあります。また、銘柄によっては一か月毎にしか定義してないものもあります。

私は、これをメインに生活費の数倍以上(最近2020 /12月は良い銘柄もあり、30倍以上)のキャッシュを稼いでいます。REITよりも年利が良いので、REITをすべて解約し、この手法にほぼ集中しています。

以下参照するKappaさんの図書を読むと、一か月毎に取引されています。これは仕事で忙しいことにもよってます。ただ、私としては、なるべく収益あげるために、週に一回の取引と毎日の相場チェックが良いと思います。

FXをやっている方なら、毎日価格を見て、また週一ではなく、もっと頻繁な取引をしているので、オプション取引を週に一度程度することにより高収益を得られるのなら、負担は少なく魅力的だとわかるはです。

逆にニュートラルか下落相場の場合は、リバースのETFで同様に実施するか、

個別株式含めて、リバースETFがない場合は、そのカウンター戦術を検討他の記事にしています。

 

(2) 長期的な上昇を予想しレバレッジを効かせた投資

次に、ある株が、長期的に上昇すると思った場合には、長期のOptionをCallで買います。

これは、LEAPS (Long-Term Equity Anticipation Securities)と呼び、通常、満期が1年以上の物です。私は満期2年以上の物が期間が長く精神安定的にも良いので良く買ってます。

では、なぜ現物株を買わずにLEAPS Callを買うのか。それは株より安い値段で買えるからです。例としては、資金は、株の半分程度で済みます。

逆に言えば、株に比べ、レバレッジが2倍します。上昇すれば、株よりも利益が大きいですが、下落すれば損失も大きくなります。

長期上昇を確信できそうな銘柄のみLEAPS Callで買うべきです。

ただ、欠点として銘柄により出来高低く流動性が悪い場合があります。

 

(3) 相場環境に応じた状況戦術

いろいろな戦術がありますが、証券会社のサイトから紹介されたり選択できる戦術は国内外を問わず、残念ながらあまりいいものがありません。

私が現在、利用しているのは以下3週類です。ただ、以下は、あまり成績も成果も乏しい感じです。

(1) リバースレシオスプレッド・・・株価が、上下どちらかにブレークすると、その大きさに応じて利益が出るポジション。必要資金は、ほぼ0か、あるいは資金の受け取りにもできる。

(2) ニュートラルオプション・・・株価がレンジ相場で、あるラインの上下を突破はまずないと想定できる場合にとる戦術。Call売りとPut売りを同時にしかけることによりプレミアムを受け取れる。2つのポジションで済む。

(3) レシオスプレッド・・・今後、株価があるレンジの範囲で上昇するあるいは下落すると想定できる場合に、そのレンジで利益を取る方法。注文した時点で、プレミアム受け取りを発生させることができる。

特定のレンジは超えないと判断できる時で、プレミアが剥げやすい1ヵ月程度の物が良い。数カ月以上になると当初の想定からずれることが多くなる。

 

具体的な取引例は、Twitterでご紹介しています。また、ある程度まとまったら、その内容は、「取引実績サマリ」にまとめていきます。

 

今の所、CSPとカバードコールの組み合わせが再現性があり成績良い感じてす。

ただし、銘柄は、年利の良い銘柄を選び、株価がニュートラルか、上昇する可能性があるものを選ぶべきです。

年利が良いのは計算でもできますが、また別の指標では、IV(Impllied Volatility)の高い銘柄を買う事です。

 

IVをグラフで見れるのはIB証券でさえ手間が少しかかるので、TradingViewで相関のあるHV(Historical Volatility)をまず見る事もあります。

 

(4) 保険としてのオプションPut買い

株式相場が誰もが予測しないタイミングで大暴落した時には、保有株やLEAPS Callはすぐ売り抜ければ良いのですが、その状況では「下げたから今なら買い」と思う事も多いです。

状況に関係なく、大きな暴落をリスクヘッジするために、今では、通常、米国株指数のETF(例: SPY, DIA, QQQ)をPutで買ってます。何事もなければ、払ったお金はなくなっていますが、これは保険なので少額なら払っていもいいと思ってます。

そのお金さえ払うのが嫌になって最近は、そのお金を買いたい株のPut Option売りで入手し、そのお金で買う事もしています。

実は、新型コロナ発生の時の暴落で、事前にPut Optionを買ったのに、保険として使わず、数割高くなった時に利確してしまいました....その後そのOptionは価格を100倍以上あげたので早期処分を反省しました。

その反省も含めて、この方法と考え方についても個別の紹介していきます。

今の実態としては、株価下落時は、カウンター戦術をとっているのでPUT買いは積極的にはやってません。

 

(5) 参考図書

米国株オプションを実践する上で、参考にした図書は以下です。いずれも良著です。

(1) カバードコールやPUT OPTION売り、LEAPS CALL買いなどをデータとともに説明した、入門書としては適切な図書です。優秀なお医者さんが書いた本です。本人は、毎月の実績もネットに公開しているので参考になります。

http://kappaoption.blogspot.com/

 

 

 

(2) 次は、オプション取引で有名で能力のある、カプランの図書です。ここにKappaさん以上の各種戦術とその考え方が記述してあります。図書を読み進めるのは容易ではありませんが、そこで述べられている事は何度か読んだり実践すると分かってきてます。
本人は、数学が優秀で、どんな難題でも解き、ポーカができるという理由である大学を選び、また弁護士になりましたが、結局、オプショントレードに巡り合い、のめり込んでいくというとてもユニークな経歴の持ち主です。

 

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