IPO初心者の方へ

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IPOや株の初心者のため、あるいは未経験者のために、IPOを始める前の基本的な内容をご紹介いたします。

IPOとは

IPOは、Initial Public Offeringの略であり、直訳すると、「最初に、公に、募集する」で、証券市場に上場していない企業が資金を集めるために初めて企業の内容、財務状況を公に知らせ上場するために株式を購入してもらうことを募集する行為を言います。日本語では新規公開株といいます。ただし、IPOは「募集」という意味合いですが、新規公開株は、「株」の種類の名詞となってますね。いずれにせよ、新規に公開され募集する株式の売買のことを全般的には意味します。

企業は銀行から資金を調達することもできますが、IPOでは一般投資家から資金を調達します。企業は新しい企業が多く、今後のさらなる成長のために資金集めをします。

通常の株式の売買は、すでに上場している株式の値段が日に日に変わり、買ったり、売ったりしますが、IPOの場合は、抽選に参加して株式を入手し、上場初日に売るというのが基本です。抽選でもなかなか手に入らない株なので、上場初日に人気が出て値段があがることが多いからです。買い方は抽選に参加するので特殊ですが、売り方は通常の株式の売買と同じで初日の株式市場が開く前(9:00前)に、成り行きで売ることとが基本です。その売り方が一番儲かりやすいからです。「成り行き」というのは値段を決めずにその時取引された額で売るという意味で、取引が成立しやすい売り方です。

抽選に参加するためには証券会社の口座が必要ですが、口座の開設はいづれの証券会社も無料です。抽選に参加する時には、お金が事前に必要な証券会社と、必要でない証券会社があります。ただし、購入するときはいづれの場合も購入代金が必要となります。購入代金は、一つの銘柄で通常10万~30万位に分布していることが多いです。

 

当選時の利益

それでは当選した時の利益はどの程度になるか紹介しましょう。最新の2017年3月のデータが以下です。(単位:万円)

申込開始日 銘柄 買い値段 売り代金 利益
2017/3/1 ファイズ 12.5 40.1 27.6
2017/3/1 ほぼ日 23.5 53.6 30.1
2017/3/2 ジャパンエレベーターサービスホールディングス 5.5 8.9 3.4
2017/3/2 力の源ホールディングス 6 22.3 16.3
2017/3/3 ビーグリー 18.8 18.81 0.01
2017/3/3 インターネットインフィニティー 13.2 50.4 37.2
2017/3/5 フルテック 6 12.3 6.3
2017/3/6 マクロミル 21 18.67 -2.33
2017/3/6 グリーンズ 14 15.21 1.21
2017/3/7 ソレイジア・ファーマ 1.85 2.34 0.49
2017/3/7 オロ 20.7 47.5 26.8
2017/3/9 ズーム 15.2 22.78 7.58
2017/3/9 No.1 15.7 34.6 18.9
2017/3/9 ティーケーピー 60.6 105.6 45
2017/3/10 オークネット 11 13 2
2017/3/13 ネットマーケティング 11.4 15.52 4.12
2017/3/13 日本再生可能エネルギーインフラ投資法人 9.3 8.92 -0.38
2017/3/14 スシローグローバルホールディングス 39 34.3 -4.7
2017/3/14 ユーザーローカル 29.4 125 95.6
平均   17.6 34.2 16.6

利益の出る銘柄は85%であり、利益の平均は16万6千円です! また投入した資金平均17.6万に対しての平均利益率は94.2%です。 なお、損をした銘柄は、抽選に入る前に値段がさがりそうとわかる銘柄ですので、その分応募しなければ損失はなくなります。利益が数十万の銘柄もありますね。一番最後のユーザローカルは当たれば利益95.6万です! 当てたいものです。上記を見てもわかるように非常にリスクの小さい投資です。問題は当選できるか否かです。

 

IPOの流れ

次に新規公開株の募集から抽選、購入、売却までの流れを代表的な例で紹介します。イベントと参加する人がやることとそのおおまかな時期をまとめています。(証券会社によって進め方の差異はあります)

イベント おおまかな時期 やること
資金集め   購入資金*を貯める。
証券会社の口座開設 IPOを始める一ヶ月程度前。 IPOを行うための証券会社の口座を複数開設*する。
スケジュール確認 ブックビルディング開始の一か月程度前 上場予定の銘柄の抽選申し込みスケジュールを証券会社の情報をもとに確認する。
ブックビルディング期間 4日程度有り 当選確率の高そうな*証券会社を選び資金を投入して抽選に参加する。
売り出し価格決定 ブックビルディング終了の翌日 価格を見て上限価格か否か確認する。
抽選 上記と同様かその翌日 楽しみにして祈る! 当選したら喜ぶ! 
当選の場合:購入 抽選発表後の翌日から 購入手続きを取る。なお、上限価格で売り出しでない場合、辞退も検討する。
落選の場合 同上 資金を回収するため出金手続きをとる。続けてIPOがある場合はその限りではない。そして次の銘柄の抽選にめげずに準備する。
当選の場合:上場日 抽選の1~2週間あと 入手した株を成り行きで売る。利益が出て喜ぶ!

この中でブックビルディングという言葉がありますが、直訳すればBook(予約)して、Buliding(確定)する。日本語訳では、需要積み上げ方式です。発行価格を決めるための方式のひとつであり、あなたを含めて抽選に応募する人の買値と応募数等の需要を勘案して値段がきまります。価格が例えば1200円~1350円と幅が示されてます。ブックビルディングに参加する人(抽選に参加する人)はいくらなら買うかその値段を指定して抽選のための手続きをすることになります。

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以上で、IPOとは何か、どの位の利益になるか、具体的には何をすれば良いのかを説明してきました。基礎的な理解が得られれば幸いです。

 

さらに具体的な話や、この表の中の'*'で、購入資金を貯めるとあるがいくら位必要か、証券会社の口座を複数開設するとあるがどういう証券会社があるか、当選確率の高そうな証券会社を選ぶというがどう選ぶか、という件については、本格的にIPOを始めるための以下の記事にまとめています。

当選確率のあがるIPO、はじめませんか

 

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