IPO用語集

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IPO用語集では、通常の株式投資にない、IPOの世界で良く使われる独特な用語を集めています。IPOのブログや資料を読んでいく場合の基礎知識となります。その内容と見方、対応の仕方をなるべくわかりやすく解説しています。あいうえお順です。

IPO

IPOは、Initial Public Offeringの略であり、直訳すると、「最初に、公に、募集する」で、証券市場に上場していない企業が資金を集めるために初めて企業の内容、財務状況を公に知らせ上場するために株式を購入してもらうことを募集する行為を言います。日本語では新規公開株といいます。

大型

上場規模が1000億円程度以上と大きい、有名な大企業が上場する場合をいいます。過去の上場では、ゆうちょ銀行で6000億円程度、リクルートで2000億円程度です。大型のIPOは、頻繁には出てきませんが、資金を集める規模が大きい分、抽選に回される株式も大量で当選の確率が高いため是非応募しましょう。

オーバーアロットメント

新規公開するために募集・売り出す株式について需要が高いと予想される場合は、過熱を避けるために追加的に株式を同一の売り出し条件で販売することを言います。上限は、募集・売り出す株式の15%です。通常オーバーアロットメントの行使はブックビルディング後に公募価格の発表ととともに行われます。オーバーアロットメントの株数が多い分、当選確率が高まります。

吸収金額

投資家から新規公開株が市場から吸収していく金額(調達する金額)をいい、以下の式で表します。

吸収金額=(新規発行株式数+既存株主による売り出し株式数+オーバーアロットメント株式数)×公募価格

この吸収金額をチェックすることは重要で、一般的に10億円以下だと上場後に値段が上がりやすいです。なぜなら市場に出回る株数も少ないので人気化しやすいからです。反対に100億円以上になってくると、上場後市場でも購入する人が多く出てこないので損するかもしれません。但し、大型株の場合は人気化するので例外です。

後期型(前期型)

抽選の時期が通常のブックビルディングの最終日付近ではなく、それより一週間程度あとのタイプの抽選制度のことを言います。実施している証券会社は、カブドットコム証券、松井証券、岩井コスモ証券、楽天証券、GMOクリック証券です。後期型ではない証券会社は、通常とか前期型と呼ぶこともあります。後期型証券会社は大いに利用すべきで、通常型の証券会社で抽選が終わり落選した場合、その資金を後期型に移動し、再抽選を行い当選を狙います。

公募・売り出し

「公募」は、株式を新規発行して投資家から資金調達することをいいます。それに対して「売出」は、既に発行されている株式を投資家に同一条件で売却することをいいます。

公募割れ

新規公開株が上場初日に売り出した値段よりも安く最初の値段(初値)がつくことです。利益にはなりませんので公募割れする銘柄は避けなければいけません。公募割れする銘柄は一般的には、吸収金額が大きい、公募価格がブックビルディングの上限価格で決まらなかったなどです。

主幹事

IPOで売り出しを行う複数の証券会社の中の代表の証券会社を言います。一社の場合のほか、二社の場合もあります。新規公開株の配分が多く通常80%程度となるので、主幹事の証券会社に抽選を申し込むと良いです。

セカンダリー

IPO銘柄を上場後に市場で売買し利益を目指すことを言います。抽選に参加して当選して売り抜ける方法がプライマリーだとすると、その次の方法となるのでセカンダリーと読んでいます。多少のリスクを冒してディトレードする人向けです。

ブックビィルディング

直訳すればBook(予約)して、Building(確定)する。日本語訳では、需要積み上げ方式です。発行価格を決めるための方式のひとつであり、抽選に応募する人の買値と応募数等の需要を勘案して値段を決めていく方式です。価格が例えば1200円~1350円と幅が示されてます。ブックビルディングに参加する人(抽選に参加する人)はいくらなら買うかその値段を指定して抽選のための手続きをすることになります。通常、もっとも高い値段で抽選に参加します。

ベンチャーキャピタル

ハイリターンを狙う投資会社で、未上場の企業の株式を購入し、公開したあとに売却益を得る会社です。ベンチャーキャピタルが参加しているIPOでは、大量に売り注文が出るため人気化しにくいので要注意です。但し、売却を制限するロックアップで制限をかけている場合は人気化することもあります。

枚数

IPO投資の場合に市場に出回る抽選の口数のことを言います。通常、市場に出回る株式は、以下の合計になります。また、売買最低単位は100株です。

  • 公募株式
  • 売り出し株式
  • オーバーアロットメント分株式

よって例えば1万株放出されたら、枚数は100枚となります。当選のチケットが100枚あるイメージです。出回る枚数が多いほど当選する確率が多いので、枚数はかならず認識する必要があります。

目論見書

目論見書は新規公開株の会社に関わる情報をまとめた資料で、抽選に参加する時に見る資料となっています。募集に関わる内容と会社に関わる内容が記述してあります。見るべき内容としては、募集株式の量、市場からの吸収金額、ベンチャーキャピタルの参加と、企業の売上・利益の伸び、事業内容等です。

ロックアップ

和訳では株式転売制限のことを言い、公開前にベンチャーキャピタル等の株を所有している株主が一定期間株を売却できないように、証券会社と取り決めをすることをいいます。これによって株式が上場後に大量の売却で値段が下がることを避けることがですます。

 

こられ以外に新規の用語があれば逐次更新していきます。

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