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米国株個別銘柄分析

米国株【SPCE】宇宙旅行銘柄の株価上昇の今後のニュース一覧

追記 2021/7/10
追記 2021/7/09

宇宙旅行銘柄のバージンギャラクティック【ティッカーシンボル:SPCE】が「FAAによるCommercial License の承認」とのニュースで、1日で38.87%上昇しました。

この銘柄は2019/10/28日にNY市場に上場し、全体的なグロース株の相場が悪い時も最近1ヵ月程度は上昇する事があるのを観察していました。

米国の株式取引Robinhoodでも人気がある銘柄と聞きました。

それでは、今後、株価の上昇に関係しそうなどんなニュースが流れてくるか、あるいは下落があるとすればどういう情報か整理してみたいと思います。

直接本会社とは関係もった事はありませんが、航空宇宙元エンジニアとしては守秘義務もあるので、一般から入手できる情報の範囲でお伝えします。

 

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そもそもFAAによるCommertical Licenseとは何か

今後の株価上昇に関係しそうなニュースを把握するためには、まずFAAのライセンスについて理解する必要があります。

ちょっと長いのでこの情報まで必要ない方は次のタイトルまで飛んでください。

 

2021/6/26にバージンギャラクティックのTwitterで以下のニュースが流れました。

FAAからライセンスを取るというのは簡単な事でもなく、最近の例では、Hondajetが型式認証を取ってます。

1997年から藤間さんがコンセプトスケッチ
2014年に初飛行
2015年にFAAより型式証明(TC Type Certification)を取得

かかった概略の年数18年

バージンギャラクティックは、中止になったスペースシップワンの技術を利用し、スペースシップツーのプロジェクトを開始しました。なんと死亡事故まで起こしていますが、これはNASAの歴史と同様です。

2006年モックアップ*最初の公開
2007年 ロケットエンジン地上燃焼試験で3名エンジニアが死亡
2009年 一号機が公開される
2010年 最初の有人滑空飛行試験
2014年1月 滑空試験後に主翼に亀裂**が発見され6ヵ月以上試験飛行中断
2014年10月 飛行試験中に1号機エンタープライズが墜落、パイロット一人が死亡
国家運輸安全委員会(NSTB)の調査の結果、原因としてはパイロットのヒューマンエラーが疑われた。
2016年2月 2号機が一般公開
2018年12月 有人飛行を実現
2021年5月 最近の飛行試験
2021年6月 FAAより「performed well against all flight objectives and marks the first time the FAA has licensed a spaceline to fly customers」

引用: Wikipedia

かかった概略の年数15年

*通常、初期の検討をする時にモックアップというモデルを制作してイメージを固めます。

**構造体の亀裂は、墜落に関係する大きな問題です。そもそも構造解析十分されて設計されていたはずなので、慎重な見直しが必要です。

Honda jetに比べてスペースシップツーが、かかった概略の年数が、宇宙旅行用という初の特殊用なのに短いのは脅威ですが以下の理由でしょう。
1) スペースシップワンという前段階の開発機があった
2)そもそも米国は労働者の市場流動性が高く経験のある優秀なエンジニアが集まりやすい

国産の期待がある日本の三菱のスペースジェットについては新型コロナの航空機需要の困難さもあり、残念ながらFAAからのTCが取れてない状況です。こちらは2003年スケールモデル発表で、それから18年たってます。

Commertial Lisenceとは

航空機の場合は、TC取得というのが一大イベントですが、今回の発表では、
「FAA has licensed a spaceline to fly customers」

といってます。このライセンス供与とは何でしょうか? TCの違いについて調べて見ました。そもそもサブオービタル機の認証プログラムはFAAでどうなっているのか?

会社のHP上は、「Full Commercial Launch License」と言ってます。

次のテストフライトを夏にするといっているので、TC相当ではないです。

 

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出展: https://www.virgingalactic.com/

FAAのページを見ると、Commeraicl LaunchesのFAQsのものがあります。

https://www.faa.gov/space/additional_information/faq/

概略しては、
1)打ち上げ(Launch)はFAAによってライセンスが与えられる。
2)飛行機と同様のTCではなく、宇宙機用に特別な規制(Regulations)を作成した模様。(TCという言葉を発見できない)
3) Commertial Launchは以下の特徴がある:
a) LaunchはFAAによりライセンスが与えられる(注、NASAなどでない)
b) 運ぶ物資契約は国際競争にOpen
c) Launchは、政府の支援がない民間出資による物。

2)に関わるFAA regulationsは

§414.23 Technical criteria for reviewing a safety element approval application.

この中で、
「FAAの(飛行機用と思われる)規制、政府のスタンダード、産業界の実績レベルのスタンダード、応募者のクライテリアなどをもとに、安全要素が絶え得るか、評価する」

とあります。

今後、追加のライセンスが必要なのか、あるのかについてですが、FAAは以下のライセンスのカテゴリは持っています。但し、メジャーな物は今回取れていると想定してます。

結論しては、Full Commertial Licenceは TCにほぼ相当するものかと想定します。

 

FAA - 米国株【SPCE】宇宙旅行銘柄の株価上昇の今後のニュース一覧

 

 

 

 

 

今後の株価上昇に関係しそうなニュース

それでは、株価上昇に関係しそうなニュースを予想します。ただし、ニュースが出た時、売り抜けられるかもしれませんので注意です。

上昇高そうなプライオリティ順に並べています。

1)ブランソンが宇宙に行きフライト成功と事後に盛大なニュース
2)宇宙から見た地球の美しさの動画がTV,Youtubeで公開されて大反響
2a)次回のフライト又は顧客を載せたフライトをアナウンスして実施。
3)宇宙旅行に関する特集TV(世界で)
4)宇宙旅行に関する特集雑誌(世界で)
5)宇宙株ブームブーム
6)ベゾスも宇宙に行き、宇宙旅行ブーム本格的に来る
7)一般人も宇宙飛行し、美しい宇宙を見た感想がニュースで流れる
8)一般人が撮影した美しい地球がTVやYoutubeで特集される。
9)FAAのcertificationの凄さがニュースで取り上げられる

2aは追加しました。では時期がいつになるか。Boeingの737MAXの例を元に推測してみます。なお、バージンギャラクティックの試験飛行が、ブランソンが乗ったフライトで終わりなのか、追加があるのかがまだわかりません。何回すればいいのかもわかりませんが、FAAがライセンスを既に与えている事により、今回で試験飛行が終了の最速のシナリオとして設定してみます。

 

Boeingの737MAXの例

TC(Type Certification) 2017/3/8

航空会社への納入 2017/5月

航空会社では、自社パイロットや整備要員などに訓練をその後実施するばずですが、バージンギャラクティックの場合は自社だけでやるのでその期間は必要ないはずです。

また、737MAXはFAAだけでなく、ヨーロッパの期間EASAも相手にTC取るための活動を同時にする必要がありましたが、この情報はないので、調整はよりスムースなはずです。もしあったとしても、Virgin Atlanticで対応した経験もあるので、この辺りはベゾスとは違い航空会社をそもそも持っているブランソン参加なので有利でしょう。

 

大胆予測

2ヵ月ですね、737MAXの場合

よって予測は以下です。

次回の顧客込フライトのアナウンス 8月上旬

次回の顧客込フライト 9月

外れました。Yahoo ニュースで、2022年初期と言ってました。またそれまでに試験フライトをあと二回すると言ってます。

載せる顧客との調整も必要なので、そんなに早くもできなく、737MAXと同程度と予想します。

大外れするかもしれませんので、その程度の認識をしてください。

私はこの時間軸を認識し、オプションの期限含めた戦術を検討します。

8/Mの期限と9/Eの期限、この二つを認識すべきでしょう。そしてその確認は、IVの変化に現れてると考えています。

 

逆に今後株価が下落しそうなニュース

次の様なニュースで逆の下落する事もあります。
1) ブランソンのフライトが失敗に終わる
2) 今後のフライトで再度事故が起こる
3)問題がおこり、フライトが延期になる

なお、アマゾンのベゾスよりなぜこの宇宙機が有利かは以下に過去まとめました。

まとめ

長期的には株価はまず上昇しそうですが、マネックス証券のハッチさんがいわれている通り、2021/6/28週は短期的には調整しそうです。特にRSIは83.78%まで跳ねていますので注意が必要です。

なお、個人的には、フライト事故などが起こるとしても航空機業界は事故の連続による「血の歴史」です。それでも飛行機は飛びますし、改善されて安全性は高まっています。よってこの時に株が大暴落したら、買い向かっていきます。特に米国はチャレンジ心旺盛なので。

どういう対応をとるかは自己責任でご判断ください。

なお、追加記事として、株やオプションを使った乱高下にも備えた売買プランは別記事で本日作成します。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。投資は自己判断のもと、自己責任でお願いいたします。

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