米国のマーケットのオプション取引については本ブログで各種紹介してきました。今回は趣向を変えて、SP500に連動する指数を利用して毎週、追加のお小遣いを手に入れる方法について初心者向けに説明します。
サマリ、対象者、使うETF, 取引例、勉強していく事について順次説明します。
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サマリー
オプション取引の勉強と実践を行い、資金を増やしながら練習し、最終的に資金を800万程度準備できたら、普通にうまく運用した週は、毎週5万程度以上はいってきます。うまくすれば20万円以上の週もありますが、相場の読みがうまくいかないと損失になることもあります。お金はIB証券の場合は月に一度は国内銀行に約一日で無料でドル送金できます。それ以上の頻度の場合は一回につき引き出しに2000円程度かかります。
そのドルを例えば新生銀行に送金すると約一日でドルが届き、サイト内で円に転換すると、ATMで引き出したり、お小遣い用の口座に国内送金できます。
年金2000年問題は、毎月5.5万円たりないとの試算からきているようですが、
その程度の問題は軽くクリアーできる方法です。2000万円貯めるとなればハードル少し高いかもしれませんが800万円ならハードルさがりませんか。
老後の資産は築きながら毎週余裕を持てるお小遣いが増えるとうれしいはずです。
投資ですのでリスクはありますので、まず少額の30万円位から段階的に勉強しながら経験と知識を蓄積していくのがおすすめです。
この記事の対象者
米国のSP500などの指数取引に興味がある方。
指数の動きの背景の米国の相場やテクニカル分析及び情報収集に興味があり、勉強していきたい方。
個別株を勉強するまではあまり時間のとれない方。
投資にはリターンもあるがリスクもある事も認識してそれでも取組たい方。
資産を蓄積して老後切り崩すというよりは運用能力をあげて毎週、または毎月成績に応じて定期収入+@が欲しい人。
老後を待たずに追加のお小遣いが欲しい人。
使うETF
使うETFですが、SPXUという、SP500に連動する指数の逆の動きを3倍でするETFです。
まずなぜSP500に連動するのがいいかという事ですが、米国の富豪のウォーレン・バフェットがSP500に連動する指数で運用して平均年利10%程度であると紹介しました。それ以降SP500連動指数は人気商品となっています。
実際過去のチャートを月足で見てみましょう。SP500に連動する SPYというETFです。過去25年間リーマンショックのような時期を除いてほぼ一貫して上昇ています。
SP500に連動する指数を毎月積み立てるという方法もあります。それではなぜSP500でなくSPXUを使い、そのオプションを利用するかといえば、
- 年利が良い。SP500で毎年10%程度、SPXUのオプション取引では毎年30%程度以上見込める
- 毎週のキャッシュ収入がある。
- オプション取引の必要資金が少なくて済む。SPYで約500万、SPXUは約20万円。
- 少額で済むので勉強しながら経験を積みながら腕を上げれる。
- 相場が下げトレンドになった時も毎週利益を上げられるのでより安心して運用できる。例えばSPYの図の黄色の相場が下落トレンド入りした数年間の時も利益を上げられる。
SPXUのチャートを見てみましょう。
以下見てもわかるように、SPYとは逆に一貫して下がっています。つまり最初に売ってあとから買い戻すと利益が出る性質です。
月足です。
次は日足です。
取引例
ここからはオプションの用語や戦術が出てきます。その内容については記事最後で紹介した基礎の記事や本ブログのオプション関連記事をご覧ください。
前提としての認識
2021/11/14時点では、米株は強く、SP500は、FRBがバランスシート縮小するまでは、市場に資金を投入し続けるので右肩上がりになっていく上げトレンド。ただし、トレンドがその通りにならなかったら下げトレンドの戦術に切り替えます。
取引例
SPYが右肩あがりということは、逆の値動きをするSPXUは右肩下がり。
よって、カウンターCSP*:/カウンターカバードコールという戦術をとります。逆のトレンドになったらオーソドックスなCSPとカバードコールです。 * Cash Secured PUT (CSP)
相場へのエントリはカウンターCSPすなわちCALL売りから始めます。
現在のSPXUの株価は13.77です。これが週末に下がっていると予想すれば、13.77以下のものか、若干上がったリスクも考えると少し上のものを売れば、週末には権利が消滅して、ここで売ったお金、すなわちオプションのプレミアがそのままの収入となります。
ここで50lot取引したとします。すると収入は1$=114円として、一週間のキャッシュ収入を計算すると、
対象Call | プレミア$ | 50lot収入 円 | 年利換算% | 備考 |
14Call | 0.09 | 0.09*100*50*114=51,300 | 33% | 5.13/800 *52wek *100% |
13.5Call | 0.21 | 0.21*100*50*114=119.700 | 77% | |
13Call | 0.49 | 0.49*100*50*114=279,300 | 181% |
なお、資金を800万円としてますが、その計算は、トレンドが逆方向になった場合には、CSPの戦術を使いますがその場合、現物のETFを買うことがあります。
その場合、必要なお金は50*14$*100*114=798万円なので約800万円と計算しました。
オプションは1lot100株に相当し、プレミアも100倍します。
ここで14Callの場合は価格が13.77$以下に下がらず若干上がっても、正確には0.23$未満上がってもそのまま利益になります。
逆に予想通りでなく、14.01$になってら、SPXUを50lot, 50*100=5000株売る売値14$のショートポジションを持つことになります。
ここで私は、少し強気に価格が13未満になると期待し13Callを売りました。よって週末の収入は約28万円になります。かなり大きなお小遣いですね。
もし今週末13.4$の場合は同様に売値13$のショートポジションを持ちます。そうだとしても翌週同様に下落すれば利益になります。
0.49のプレミアを二週間でとるとすれば一週間当たり0.245ですが、13.5Callは0.21$と収入小さいので前者の方が得だと判断しました。
反対にリスクは、もし来週からSP500が下落トレンドに入り、つまりSPXUが上昇トレンド入りしたら、その場合、切り替えが遅くなり、
損失が増えます。
例えば、今週末14$になり、来週末15$になれば、13$のショートポジションを持つので1lotあたり、来週末で13-15=-2と2$の損失です。今週末の収入の約4倍の損失です。
もしトレンドが途中で変わったと判断してら来週末待たずに被害すくなくするため、早めに反対売買で損切すると思います。
ただ、その可能性は低いと予想していますが、相場の事は相場に聞き、トレンドはフォローするのみです。
ただ、一時的だと思ったら、そのショートポジションに対してPut売りをしかけてまたプレミアをかせいでいきます。カウンターカバードコールと私は読んでいます。他の記事で方法の紹介をしています。
最初から大きな資金で実施するとなれずにうまくいかなかった場合に辞めたくなるはずなので、まずは小さい資金で数か月運用して、
そして段階的に資金を増やすのがいいと思います。
またもしうまくいっても過信して大きな資金をこの銘柄だけに入れるのはお勧めしません。これも想定外のイベントが起こって対処うまくできないとダメージ大きいです。
私の場合は、数か月位、トレンドが転換した場合の処置を含めうまく対応できたので資金を初めて増やしました。
また、長期投資している株式や、他の個別株のオプションの調子が良くなってきたので、今回は少し強気にでています。
勉強していく事
米国株のオプション戦術の基本は以下にまとめてます。
また、他の基本事項としては、「株式取引の基本」という上側のタブクリックして各記事ご覧ください。
また、テクニカル分析については何か市販の図書やネットの調査もいいと思います。また、金利と株価の関係やインフレなどとの関係なども勉強しニュースなど解説を見るのもいいと思いますが一番いいのは相場を毎日確認することです。以下のサイトではそれらの内容がまとまっています。
各指数の状況についての解説は、TwitterのIBDで平日毎朝解説していますので米国のプロの見方の参考にしてみてください。
@IBDinvestors
カウンター戦術については以下です。
まとめ
資金をためて毎週のお小遣いを手に入れる方法をご紹介しました。
ここで述べたことは慣れてくるとほぼ機械的にできて取引も週に一度なのでほとんど時間がかりません。毎日、相場やニュースをあたり前のようにチェックしながら時々深い勉強もして知識を増やしながら、実践していくと、時々失敗はあるかもしれませんが、実力はどんどんとついてきます。
最初は簡単には思えないかもしれませんがうまくできるようになると魅力的な年利で運用し、お小遣いが毎週入るとうれしくなるはずです。成功をお祈りします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。投資は自己判断のもと、自己責任でお願いいたします。
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