証券会社毎の当選確率表を口座数順に検討し、作成しました。前提は以下です。
- 公募する株式は100万
- 売買単位は100株
- 主幹事の場合は、公募株式の80%が配分
- 主幹事以外は、公募株式の2%が配分
- IPOに参加する人は口座数の1%
公募する株式は、最近の案件では、ソレイジアファーマが194万、ティケーピーが、31万、No1が21万から100万とあるので、とりあえず設定しました。上記の前提は個別案件ごとにことなるので実際の確率表はことなってきます。あくまで検討した結果としてご覧ください。
証券会社 | 口座数(万) | 抽選配分率 | T(総売出単位) 単位:100株 | M(IPO申込人数) | P1 当選確率 主幹事の場合(単位%) | P2 当選確率平幹事の場合(単位%) |
野村 | 450 | 10% | 10000 | 45000 | 1.778 | 0.044 |
SBI証券 | 350 | 70% | 10000 | 35000 | 0.889 | 0.022 |
大和証券 | 310 | 15% | 10000 | 31000 | 3.871 | 0.097 |
楽天 | 203 | 100% | 10000 | 20300 | 39.41 | 0.985 |
SMBC日興 | 192 | 10% | 10000 | 19200 | 4.167 | 0.104 |
マネックス証券 | 169 | 100% | 10000 | 16900 | 47.34 | 1.183 |
三菱UFJM | 130 | 10% | 10000 | 13000 | 6.154 | 0.154 |
松井 | 108 | 70% | 10000 | 10800 | 51.85 | 1.296 |
カブドットコム | 103 | 100% | 10000 | 10300 | 77.67 | 1.942 |
みずほ | 84 | 10% | 10000 | 8400 | 9.524 | 0.238 |
東海東京 | 42 | 10% | 10000 | 4200 | 19.05 | 0.476 |
岩井コスモ | 41 | 10% | 10000 | 4100 | 19.51 | 0.488 |
丸三 | 34 | 10% | 10000 | 3400 | 23.53 | 0.588 |
GMOクリック | 30 | 100% | 10000 | 3000 | 266.7 | 6.667 |
いちよし | 16 | 15% | 10000 | 1600 | 75 | 1.875 |
岡三オンライン | 13 | 10% | 10000 | 1300 | 61.54 | 1.538 |
ライブスター | 不明 | 100% | 10000 | 1000 | 800 | 20 |
エイチエス | 10 | 20% | 10000 | 1000 | 160 | 4 |
安藤 | 不明 | 10% | 10000 | 1000 | 80 | 2 |
むさし | 不明 | 10% | 10000 | 1000 | 80 | 2 |
立花 | 不明 | 10% | 10000 | 1000 | 80 | 2 |
SMBCフレンド | 不明 | 10% | 10000 | 1000 | 80 | 2 |
藍沢 | 7 | 20% | 10000 | 700 | 228.6 | 5.714 |
東洋 | 4 | 10% | 10000 | 400 | 200 | 5 |
計算式ですが、
P1=T*抽選配分率*0.8/M
P2=T*抽選配分率*0.02/M
P1が主幹事の時の当選確率(%)、P2がそれ以外の時の当選確率(%)です。
検算をしてみると、東洋証券の場合、募集株式が、10000(x 100)株なので10000単位、抽選分が10%なので、1000単位(すなわち1000人分),IPO申込者が400人なので、主幹事の時は、1000*0.8=800株割り当てられるので800/400=2倍、すなわち200%の当選確率となります。P2はそれを40分の1(80/2)したものなので5となります。よって表の数値とあってます。主幹事になることはめったにないですが、そうなった場合、この想定通りだととても当選確率が良いこととなります。しかし上記の前提がかわると確率もかわり、例えば公募する株式が1/10になり10万株だとするとP1=40%, P2=0.5%となります。(東洋証券は基本は主幹事の時しかネット申込を受け付けてませんのでこれはあくまでも計算上の話しです)
なお表中、口座数がライブスター、むさし、立花、安藤,SMBCフレンドは公開してないらしく不明がったので空欄にしてあるが、数値計算上は10万口座数と勝手に想定して計算しています。(表が独り歩きしても困るので)
評価
主幹事
やはり主幹事の証券会社を剪定すべき。特に、IPO取扱数が多いマネックス証券、松井、カブドットコムは外せない。他の中小証券会社も主幹事になった時の当選確率は高い。
ただし、主幹事でも野村は1.778%と低い。これは56回応募して一回あたる確率。日興も4.167%と低い。ただ日興は結構はずせない証券会社と推奨されているので意外だが.....ここは少し疑問であるが公開株数が10倍になった場合では当選確率が高くなるということか。SBI証券は16%とありまあまあである。やはり日興と比べ抽選配分が70%となっているのが大きい。
主幹事以外
主幹事以外はさみしい確率。1%程度であり、IPO取り扱い数が多いSBIでは0.4%、日興は0.1%、カブドットコムでも1.9%程度。100から200回チャレンジしないとあたらない。逆にIPOの取り扱いは少ない証券会社では、ライブスターが20%と良い数値。(ただし、ライブスターは口座数がわからないので数値の信ぴょう性はすくないかもしれない)
まとめ
- 主幹事会社には必ず申し込む。
- 主幹事以外では、GMO,エイチエス、藍沢、ライブスターは申し込む。
- 主幹事以外は、実際の配分が2%以上の会社で当選確率が3-4%以上になるものは申し込む。
上記のようにまとめましたがいかがでしょうか。IPO投資を始めたばかりなので、まだ抜けがあるかもしれなく、今後経験を積むとともに記事の内容は修正しようと思います。
また、表に書いてある当選確率が正しいかいなか、自分の今後の抽選結果をもとに、統計処理をして有意性を検証していこうと思います。実験計画法や検定について30年位前に勉強し仕事で使ってました。(再勉強必要)
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なお、投資はあくまで自己責任でお願いします。記載された情報をもとにした投資の責任は一切追いません。
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