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米国株個別銘柄分析

メルカドリブレ($MELI)株のオプション短期運用の考察と経験

2022/12/18

メルカドリブレ ($MELI) というアマゾンよりもメジャーそうな南米、メキシコの通販サイトの会社があります。この会社のオプションプレミアムがとても魅力的なのでをターゲットとして、オプションの短期運用をしてみたので、オプショントレードをしている人向けに、その考察と経験をまとめます。

そもそもはIBD* での紹介があったのが知ったきっかけ。Cup with handle形成とあったのでエントリしました。

* IBD( Invester Business Daily) , Twitter上で場が閉まってから毎回レビュー動画を出している。

以下にまとめます。

  1. 結論
  2. オプションのプレミアムの比較
  3. トレード手法
  4. MELIの銘柄の値動きのクセ
  5. この会社を選定した背景

 

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結論

銘柄が魅力的・・・力強い成長をしており、JMIAと違い利益も出ていて、そしてAmazonより現地では評価が高い。アマゾンより便利(50人中48人)という口コミ。PEGで0.85も魅力。クレカや銀行口座がない人向けにFintechのメルカドパゴというPaypayのようなサービスも浸透中。

プレミアが高いので本銘柄に集中できる。機関投資家がホルダーのメインなので値動きもわかりやすいかもしれない。

資金力が必要・・・株価844$なので1lot取引で約1150万円。この資金がない場合は、株価の安い銘柄で同様の取り組みができるかもしれない。

株価が1)ニュートラル、2)上昇、3)下落の3通りあるとすれば、オプションの権利行使核の幅を持つことによって、1),2)はニュートラルor上昇でとれ、2,3)はニュートラルor下落でとれる。単純化すれば勝率2/3であり、繰り返すことにより利益の蓄積が望める。ただ、実際は経済イベントなど相場全体を読んだ上で株価の予想の確かさによるところが多い。また、大きな上昇、下落の場合は反対ポジションはやられる。

勝率2/3とすると毎週の期待値のキャッシュ収入約15万円・・・慎ましく暮らしているのでそんなに使えない
但しリスク減らすために権利行使価格をATMより離した方1(6Tick程度)が収益も減るが、リスクが少なくなるので精神衛生的には良さそう。(1週間で平均100程度は株価は動く)

権利行使価格を超えた所で、仕切り直しをすれば、損失を若干回避できる。ただし、lotを積み増すと資金力も必要。

 

オプションのプレミアムの比較

以下に$MELIのオプションチェーン、参考に $MRNA, $GOOGLのそれを示します。いかにMELIが魅力的かわかるでしょう。

$MELIのオプションチェーン

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このMELIのテーブルを見て、とっても美味しそうだとすぐ思いました。

つまり4Tick離しても、例えばCSPで狙う場合4Tick話しても青線の16.2$もプレミアがあります。

カバードコールの場合は、17.4$のプレミア。なかなか美味しそうですね。

今が12/16なので一週間でこのプレミアは、

17.4*100*136.714 Yen/$ = 23万7882円です。

1$程度のプレミアの銘柄を数ロット持ってトレードするより良ふあさそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

$MRNAのオプションチェーン

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続いてこれはモデルナ $MRNAのテーブルです。この銘柄もプレミアはなかなか高い認識なのですが、それでも4tick離して2.3$程度です。

IVは、MELIと同様なので、同額投資すれとすれば、

2.3*843/192=10.1のプレミアです。MELIの16.2より少ないです。

ATMで4.8$のプレミアを3lot分取引すれば4.8x3= 14.4$なのでそこそこいいですが、反対方向に動いた時は余裕ないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

$GOOGLのオプションチェーン

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グーグルはどうでしょうか?

IVが低いため、0.47$。小さいですね、取引する気力も起きません。

取引するとすれば、1.43$のATMですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

MELIのプレミアは魅力的ですね。ただ、株価が843$とあるので必要な資金量は

約1150万 = 843*100*136.714

です。900$まで上がることを考慮すると1lot 1300万円位です。3lot分散含めて取引すると4000万円程度必要です。資金力がかなりいることになりますが、逆に資金力があればこのような美味しい銘柄があるということです。IB証券の場合は証拠金を利用できるので実際必要なキャッシュは半分程度ですみますが、私はレバをなるべくかけないようにしています。損した時に出金できなくなるので。

1lot買う個人もなかなかいないと思い、株主構成を調べると、機関投資家がメインのようです。個人が少ないので、機関投資家の動きにほぼ比例して動くので予想がしやすいと期待したいです。これは経験値を上げて良い銘柄と感じました。

Ref: Yahoo finance

MELI holder - メルカドリブレ($MELI)株のオプション短期運用の考察と経験

 

 

 

 

 

 

トレード手法

MELIのオプションのトレード手法ですが、以下のものから選択です。

手法 内容 評価
1.CSP+小技 PUT売り基本 上昇の気配が強い時にしかける。ただ、現物株を持たないためレンジ突破した場合は、下の値のものに乗り換える。
2.カウンターCSP+小技 Call売り基本 下落の気配が強い時にしかける。ただ、レンジ突破した場合は上の値のものに乗り換える。
3. ニュートラルオプション CallとPUTのオプションを両方売って幅をとる。一方に動いてレンジ突破しても他方が損失緩和する。 ニュートラル予想の場合取り組んでもいい。
4.レシオスプレッド  コールを買い、OTMのコールの2倍売り 成績よくないのであまりやりたくないが仮想でテータは取りたい。
5.フリートレード コールの買い、上昇後コールの売り IV低い時仕掛け時。経験少ないのでやらないが仮想でデータは取りたい。
6.合成先物ポジション コールの買いとプットの売り 経験すくない。トレンドが明確だと確信した場合。
7.カレンダースプレッド 期近のコールを売り、期先のコールを買う。 経験なし。チャンスがあればまずモニタから。

以下に実際取引した例を示します。

実例

単純なCSPやカバードコールはすでにご存知だと思いますが、それに加えて株価が行使価格を超えてきた場合、つまり現物株を持ちそうになったり損失が出そうな時に対処したトレードを過去見てピックアップしてみました。

通常のCSP 株価上昇の予想

オプション       株価(あとから測定) プ  プレミア

MELI 02DEC22 865 P売り    880          13.2

=>940$金曜日終値で無事失効

 

ニュートラルオプションに、CSP追加

オプション       株価(あとからチャートで測定)プレミア

MELI 02DEC22 970 C売り     951         20
MELI 02DEC22 935 P 売り                  951                                19

レンジ突破して879まで下がったので一旦損切(現物株持たない方針のため)

MELI 02DEC22 970 C買い      879                               -1.6
MELI 02DEC22 935 P買い     879        -56

損式回避のためPUT売り追加

MELI 02DEC22 865 P売り     880         13.2

トータル利益                              -5

結局940でCLOSE

ばたばたトレードして何とか損式回避勤めましたが、あまりきれいでないですね。まだまだ実践必要です。

 

MELIの銘柄の値動きのクセ

ご紹介した以外の一覧の取引で

分かった点は、

1.経済イベント発生時の全体的な指数のトレンドの影響を受け大きく値が同様に動くので、イベント時は休む。トレンドでてからのエントリで良い。

2.全体指数下げている中で予想外に上昇していることがある。人気の現れ?

3.場が閉まる直前の数時間は、ボラは少な目(過去トレードしたアマゾン/グーグルに比べ) プレミア取りやすい*

4.途中での損切は、トレンドが一日で変わる事もあるので1日待っても良さそう。

改めてトレード全体を見渡すと簡単ではないです。洞察力を深め経験を積むしかなさそうです。

*の部分はホルダーが機関投資家主体のためかもしれません。

結局株式投資は、値が上がるか、下がるかの予想に基づいた投資と同様で、オプションは、それに幅と時間が加わるので、株式投資よりは有利になりますが、予想が当たるか外れるかによります。

 

この会社を選定した背景

そもそもIBDで紹介を受けたことがきっかけですが、この会社を対象として追加したのはプライオリティ順に以下の理由があります。

  1. プレミアが大きいため、取引対象銘柄を減らせ、集中しやすそう
  2. e-Commerce 企業であるため。自分が仕事で取り組んでおり、アフリカのJMIAに関する現地情報含めて、南米エリアの知見も増やしたかったかめ。特にアマゾンより使われている、アマゾンより便利(50人中48人)という口コミが気になっている。
  3. 南米では銀行口座やクレカを持たない人が多いが、Paypayのようなメルカドパゴというサービスで決済機能を供給している。これはコロナ支援金の受け取りにも使用されているとのこと。
  4. JMIAと違い利益が出ており、急成長中。今の全体地合いでなければ現物持ちたい位。今の成長が続く前提ならPEG 0.85は魅力。
  5. 決算数値は以下の図をご参考ください。

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まとめ

メルカドリブレ、オプションのプレミアムが大きいため興味を持ちましたが、銘柄自身もとても魅力的です。今後、決算情報含めて細かく情報収集続けて値動きの特性を知り、株式相場が上昇トレンドになった時には保持したい銘柄です。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。投資は自己判断のもと、自己責任でお願いいたします。

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